鈴木美妃の＜潜在本性＞

おはようござい。・・・ます。
眠れない。
昼間のあのどうしようもない程の睡魔は、
いづこへ・・・。

迷子にでもなっているのか。
あたしの睡魔。
（快眠出来ないのは理由があるのだけど。） 

旧正月前にて、
多くの友は実家に帰ってしまった。
仕事している者はまだ北京に居るけれど、
忙しい振りをして、
あたしと食事を共にする時間すらないらしい。

学校が休みの間は、
ヨガを再開。
効果云々の話は置いといて、
時間を気にせずシャワーを浴びられる幸せ。
（家では８分過ぎると水に変わる。）
鼻歌も自然に出るってもんです。
トイレだってピカピカで、紙も完備。
普段見慣れない洋式の便器に甘い溜息です。
私以外に、ヨガのクラス後に更衣室から出てくるまでの時間が授業時間より長い者は居ません。

最初は長時間居座る私を
怪しんでいた掃除のおばちゃん。
私の生活を聞いてからというもの、
親近感でも沸いたのか蜜柑とかバナナとか、
おやつをくれたりして。
「ここ通う人に、そんな貧乏な生活してるひとなんていやしないわよ！！ガハハ！！」
なんて大笑い。
いくら私が、
「決してそこまで貧乏じゃないのよ・・・、興味もあったし、経験してみたかったからさ・・・。」
と言った所で、彼女の中で私のイメージは外国から一人やって来た貧困に負けずに勉強を続けている健気な女の子。

おいおい・・・。

今月末には引っ越すから、後もう少しでこの都落ち的生活も終わる。
それもまた、最大のネタを失う気もして寂しい。
ネタ・・・？
私の思考の基準がそこにある事が、全ての間違いの根源。
知っている。
が、
変えられない。

私を理解している者は、
私を心配しても無駄であると、
私を放置。
野放し。

・・・放し飼い？

それもまた時に寂しい。

ところで、最近の鈴木。
聞くからに、
見るからに、
使用しても、
怪しい漢方に手を出しています。
いえ、手ではなく顔。

カナダから帰ってきた中国人の女友達。
彼女は物凄い美肌の持ち主。
ま、顔からして綺麗なのだけれども。
彼女に美肌の秘訣を聞いたところ、
何やら漢方を使用しているとの事。

そりゃ試してガッテン。

微妙にリスクの高さを思わせる高値。
ただ彼女の美肌の魔力に挑戦を決意した鈴木。
届けられたのは、
ザ・漢方と思わせる強烈な香りの茶色い粉と小瓶に入った塗り薬。

使用方法は洗顔後、塗り薬を顔に満遍なく塗り、
適量の粉を蜂蜜でこね回し、これまた満遍なく塗る。
ベタベタの顔で待つこと５時間。

５・・・５時間っ？？？

てな訳で、一見薄汚れたベタベタした顔にて、
在宅時間をフルに使い、
漢方の可能性を信じて孤独に頑張っている。
私の顔を見て腰を抜かしそうになった大家以外、
この孤独な戦いに被害者は出ていない。
しかし被害は耐えることなく出ている。

枕カバーは無残にも顔型が残り、
床は至る所に蜂蜜トラップが仕掛けられている。
つい先ほども、罠にかかり、危うく転倒しかけた。
体勢は立て直したものの、足の冷えないホカホカ靴下（右）が、洗濯行きに・・・。
履いてから３０分も立っていない間の出来事に、
言葉を失いました。
はい。

でも諦めません。
勝つまでは。
勝利をこの手に掴むまではっ！
基、
この顔に掴むまではっ！

むふふ。
しかし慣れるまでは、気になって眠りが浅いのね・・・。