02.04.18:42
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01.14.23:04
来訪者有り。
明日撮る、明日撮ると引き伸ばされての2週間休暇。
先にこうなると分かっていたら、
北京でも日本でもアメリカでもどこへだって行けたじゃないか・・・怒
と、腐りきっていた鈴木に訪問者あり。
皆さんご存知の朋子嬢。
一週間程前のある日の夜、彼女と電話であれやこれや話している途中、
朋子嬢「2,3日遊びに行こうかなぁ~」なんてボソッとつぶやいた訳です。
その後特にそれについて追求せずに話しは他に移り終了。
そして翌日、午前中に彼女から電話。
「飛行機取れたよ。明日の10時過ぎに無錫に着くから~!」
えぇ~!!!!笑
さすがです。とんでもない行動力。
まさか本当に来てくれるとは思わなんだ・・・。
ということで、三ヶ月以上もの間会っていなかった我々は、遅れてきたクリスマスと正月を一緒くたに祝うかのように愉快に大いに楽しんでみましたよ。(以下写真参照。)
上の写真、仕事の時の状態とあまりにもかけ離れているので、普段はこんなんじゃありませんってのを、
ここでひとつ・・・。
仕事の顔です。はい。
さて、あっという間の2泊3日でした。
朋ちゃんが居る間に撮影が入ったらどうしようなんて思ったりもしたのですが、
見事に忘れられているかのように音沙汰なし。
完璧なまでに自由な鈴木でありました。
上手く出来ているというか何というか、彼女が去った翌日から昨晩まで、怒涛のように撮影が入り、ブログの更新が出来なかったのです。
もしかしたら、いや、恐らく朋子嬢には天性の予知能力があるんじゃないか?
と、現場で顔中に血しぶきを浴びて目が開かない状況の時にふと考えたり考えなかったり。
現在、鈴木は残り8シーン。
もう少しでこのドラマともお別れです。
精神的にも体力的にもつらかった4ヶ月、収穫はやはり・・・馬かな。
なんて、馬にコロッと丸ごと心奪われた鈴木の今後は如何に?
ちなみに朋ちゃん去って後、多くのスタッフが
「可愛い酒鬼の友達もう帰っちゃったの?」注:酒鬼とは飲兵衛の意味。
と鈴木に質問攻め。
どうやら我ら二人組みが両手にビール沢山詰まったスーパーの袋を掲げているところ等を爽やかに目撃されていた模様。そして翌日には共同ゴミ箱に大量のビールの空き缶空き瓶・・・。
(おいおい、あの二人どんだけ飲んだんだよ・・・汗)
と誰もが恐れ慄いたとかなんとか・・・。
日本人女性のイメージ、普通に壊してますかね?
ま、いいか。
01.03.03:03
2010の幕開け。
なんだかんだと、空中を飛んでいる間に新年を迎えてしまいました。
皆さん、明けましておめでとうございます。
心配ばかりお掛けしている鈴木でありますが、こうして健康でスクスクグングンと、糸の切れた凧のように好き勝手していられるのも、ひとえに皆さんの温かい支えがあってこそであります。
どうぞ本年も引き続きよろしくお願いいたします・・・笑
中国では基本的に年越しは旧正月がメインなので、正月休みは一切無し。
31日の夜に宴会が開かれましたが、翌1日も普通に当たり前のように撮影続行。
そんなもんです。
しかし今日は鈴木の出番なしだったので、街に繰り出し、3ヶ月ぶりにスターバックスやマクドナルド等の看板を眼にして涙が出そうになりました。
砂漠から山奥への移動は、日々の生活をよりシンプルにという思いがけない変化のみ。
都会を期待していた鈴木には、年末最大の打撃でした。
バスに乗って45分、久方ぶりの都会。
人が・・・たくしゃんいる・・・!!
あ!!あれがちまたで噂のケンタッキー?!
なんて、はしゃいでいたら、「姉ちゃん・・・落ち着いて、田舎者だと思われるよ!」と弟ちゃんから注意を受けた本日の鈴木。
・・・。どうせ、あたしゃ山から下りてきた猿ですよ・・・。
飲み終わってもスタバの紙コップが捨てられないくらい、恋焦がれていたのよ都会に・・・。
これが噂の麺??!!なんつって、麺食べるにも写真とか撮っちゃいました。
年越し蕎麦とか、何年も食べていないなぁ・・・そういえば。
正月気分は1ミクロンもないですが、こうして気分をリフレッシュさせた鈴木は、明日からまた飛ぶのです。
右手の刀傷も癒えてきたことですし・・・。
ちなみに一枚目の写真、前後真上にワイヤー。打撃を受けて後ろに飛ばされ、地面着地後再び真上に飛び、上空から前方に繰り出していくっていう場面。なんだそりゃ・・・?笑
12.29.22:06
無錫。
36時間の汽車の旅を経て、無錫(むしゃく)という街に来た。
水と緑に溢れ、どうやら敦煌より過ごしやすいらしい。(一般論)
乾燥地帯から抜け出した事は嬉しいが、鈴木は未だにこの街に馴染めずに居る。
逆境や卑劣な環境に強い自分には、生ぬるい中途半端な優しさは逆にストレッサーとなるようだ。
汽車の旅は以外にも快適で大いに満喫。
寝る時間以外、常に宴会状態だったので、酔っ払っている間に到着という運び。
冷凍庫砂漠地帯から離脱に皆、異様なハイテンション。寝食を共にする仲間意識。
しかし到着するや否や、個々の忙しさに追われ<愉快な仲間たち組合>も見事に離散。
鈴木も新たなる独房を与えられ、ドアを閉めれば一瞬にして現実に戻る。
悲しみよこんにちは BYサガン
(ちなみに鈴木は別にちっとも悲しくは無い。書いている間にふと思い出しただけ。)
郊外にある撮影拠点に隣接した我々の宿。
ネットも使えず、個人電気使用も禁止、エアコンは一時間毎に切れ、お湯は気ままにたまに出る。
飲用水は各楼に一つ備え付けてあり、必要な際に保温ポットを持って水汲みに行く。
あぁ、なんて快適な生活。
という訳で、自分の電化製品(湯沸かし器や鍋、加湿器等)はこっそり使うことにした。
そう、こっそり。ひっそり。さり気なく。
でも鈴木は恵まれている方で、4人部屋生活の皆さんはもっと苦労している。
さてさて鬱々とした気分にいつまでも浸って無駄に歳をとりたくは無い鈴木は、
撮影の無い日に三国城という観光スポット(ちなみに我々の宿の隣)に遊びに行ってきた。
第一目的は馬。ほぼ馬乗りチーム気取りの鈴木は、お世話になった彼らのコネを大いにこね繰り回し、地元の馬乗りチームに紹介してもらったのです。
地の利を知るにはまず馬を知れ!
とはよく言ったもので、
「無錫よ!!我来たり!」と、無錫の馬に乗り気分絶好調。
疲れた顔で弟ちゃんが「姉ちゃん・・・もうお家に帰ろうよ・・・。」なんて止めに入らなければ、恐らく夜更けまで馬と戯れていたことだろう。
乗馬後に嬉しさのあまりジャンプ。(この頃の鈴木はまだ、以降撮影で毎日ワイヤーに吊るされ空中を飛ばされる事を知らない。)
こうして始まった無錫でのロケ。
ついに武則天登場です。
唐の時代背景から明らかに爽やかに浮いている鈴木の有様をとくとご覧ください。
皇帝に会うときは皆帽子を被るのが決まりですが、鈴木は特別免除。理由その一、ちょんまげが邪魔して被れない。理由その二、他の中国人と区別がつかない。理由その三、日本風衣装と帽子がミスマッチ。
いいんです。どうでも。もう今更。ねぇ?
こんな風に大勢で賑やかな撮影もアッという間に終了し、再び鈴木は武術チームに移動。
毎日、朝から日が暮れるまでワイヤーに吊るされ空中生活。
地面に立っているより長い空中浮遊。
初めてのワイヤーアクション、体力の消耗は想像以上。しかも固定しているベルトのあたる部分が痛いのなんのって・・・。でも、これ、むちゃくちゃ楽しいのですけど?笑
完璧にはまりました。
ま、そんな鈴木ですが、食事後なんかはやはり睡魔に襲われたりする訳で・・・知らぬ間に爆睡しているところを盗撮されていました。
この座り方が中国の皆さんには新鮮だったようで、ある現場スタッフは待ち受け画面に使用中・・・。
あ、今電話が・・・
武術チームの子「姉ちゃん・・・」
鈴木「どうした?」
武術チームの子「風邪ひいた・・・喉痛いよ」
鈴木「薬は?飲んだ?」
武術チームの子「薬ない・・・お腹も空いてる・・・」
鈴木「・・・。」
薬とヨーグルトとバナナを差し入れしてきます。
20歳に満たない弟が増えすぎて、なんだか忙しいです。
こんな事言うと、今度は前回のブログで紹介した本当の弟(実際には血の繫がりはないのだけど互いに身内と認識している)が焼きもちを焼くので、なんだかちょっと面倒です。
そして我が妹ちゃん(血の繫がりあり)からは、数日前に冬休みにタイに行くと連絡あり。
一人旅だそうで、自分で決めたくせに今からかなりビビッている。
姉は異国でちょんまげ中なので一緒に着いていくわけにもいかず・・・、ここはタイ在住の千ちゃん(我が戦友)だけが頼み。
千ちゃん、面倒かけます・・・笑
空中浮遊の写真は次回!
現在鈴木は本物の刀でスパッと切ってしまった右手中指の治療中。
皆さんもどうぞ日本刀をご使用の際には最大限の注意をお払いくださいませ。
馬鹿にされて笑われるくらいが丁度いいのかもしれないね。
そんな日々。
12.16.18:51
火の鳥~敦煌からの離脱~
いい訳ですが、日本語版ブログにログイン出来ない日が続き、更新を怠りました。
いい訳ですが、日本語離れが2ヵ月半にも及ぶと、単語が出てこず、更新を怠りました。
いい訳ですが、風邪なんかもひきまして、更新を怠りました。
いい訳ですが、日本のニュースで最低気温マイナス6度!なんてのを目にして、マイナス18度の世界に居る自分に自分で切なくなり、更新する気を失くしました。
どんなに防寒した所で、寒いものは寒い。そりゃ風邪もひくさ。
現場のスタッフの80%は常に風邪気味、そんな敦煌の厳しい状況下での撮影も本日の朝を持って終了。ちなみに、武術班以外は既に無錫という次の撮影地に移動済み。予想通り、鈴木は置いていかれた訳で・・・・。
役者一人、孤独に戦い続けていたのです。
上の写真は血しぶき浴びた手のひら。ふと我に返り、自分の手をじっと見てみたら、言葉に出来ない感情が生まれました。本来、正常な人間が持ち合わせてはいけない部類の感情。
さてさて、そんな撮影中の私を支えてくれる弟。鈴木、終に弟が出来ましたよ母!彼はカメラアシスタント。役者よりかっこいいのが姉としては自慢。ふふん。
お次は信頼の置ける武術チームの一人サンマオ。刀さばきは彼が教えてくれます。おまえらは兄弟か?疑惑が持ち上がるほど、端から見ると似ているそうです。似てるかな?
物凄く危険な技は、スタントの彼らが代わりに・・・誰が誰のスタントか見分けが付かない感じで・・・。
先に言いますけど、茹でたまごみたいなのが鈴木ですから・・・。
女性陣との絡みが極端に少ない鈴木ではありますが、皆さんとは仲良しです。たまに彼女たちのキラキラ鮮やかな衣装を羨ましげに眺める鎧の武将。それは鈴木。
あぁ、やっとこの地を離れる日が来ました。
砂漠からの離脱。
冷凍庫の世界からの解放。
本日(つまり17日)夜中の2時半の汽車です。
36時間の旅。
・・・。えっ?
昨日久しぶりに井上朋子嬢と電話でお話ししましてね、彼女は日本に帰るのに3時間の旅。
考えてみればおかしな話ですわ。国越えより長い中国国内移動。
では、次の撮影地に着いたらまた改めてブログ更新します・・・。
ホテル出発が22時半、今から敦煌のお偉いさん方との食事会。
無駄に忙しい。
今日は朝から、想定外の忙しさ。
そんな話も、又改めて・・・。
コメントへの返信、少々お待ちを!!!
皆さんお元気ですか?!(遅っ!笑)
11.29.18:49
1秒後の幸福論。
消息を絶って久しい敦煌の鈴木です。皆様お元気でしょうか?
取り急ぎ辛うじてではありますがしぶとく生存している事をここに表明致します。
前回のブログから早幾幾幾・・・日、最近の鈴木はモンゴリアーヌなどとすっとぼけていたあの頃の余裕たっぷりの自分を冷静に見つめ直す暇も無く、マイナス20度の中、右手に日本刀、左手に燃え盛る松明を掲げ、草木も眠る丑三つ時だろうが誕生日だろうが関係なく、戦っていました。
撮影隊が2班に別れてからというもの、昼夜の別なく撮影続行。台詞のある部分を中心にとるA班、戦闘シーンを中心に撮るB班、主に鈴木の誕生日の前後一週間は何故か集中的にどちらの班も鈴木メイン。
撮影予定表にズラッと爽快に並ぶ自分の名前を見るにつけ、気が遠のく日々でした。
《11時メイク、12時から夜20時までA班、夕方18時から朝方7時半までB班。8時過ぎにホテルへ戻り9時就寝。再び11時よりメイク開始。》
このサイクルがきっちり10日間続行されたわけです。
誕生日に仕事があるって素敵なことじゃあないか!
と、手の届きそうなほど近くに見える星空を鼻水垂らしながら眺め、凍って通話も不可能な携帯を霜焼けあかぎれ刀傷で流血した汚い手のひらで握り締め、幸せを噛みしめてみた17日。
お祝いのメッセージを下さった皆様、ありがとうございました。
こうしてまたひとつ、こうしてまた一段と、強くなった鈴木です。
撮影で忙しい中、こっそりひっそりと迎えた誕生日ですが、あるカメラマンの方が私のブログを見て誕生日を知り、睡眠時間を削ってまで林檎を削って作ってくれた林檎ランプ。感動しました。2日程でこの林檎さんは見るも無残なお姿に変わり果ててしまいましたが、心身ともに凍えていた鈴木に暖かい何かを残してくれた事は確かです。有り難い心遣いに感謝です。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_61dcad010100guz1.html
そしてこれは、台湾のお友達からのプレゼント。
麺ロードを見てくれてからずっと鈴木を応援してくれている大事な人です。謝謝!!!
ちなみに最近中国で去年撮ったドラマが放送されていて、上海で3日間の撮影で終わるほどの小さな役であったにも関わらず、ドラマを見た人たちが大勢鈴木のブログに遊びに来てくれています。
1日で2万人の訪問者数とか、中国のでかさを改めて実感。
どうやらそのドラマを討論する場所に鈴木のブログのアドレスが乗っているらしいのですが、詳しくは分かりません。こうして反響があるのは、とても嬉しいこと。
さてさて、今となっては懐かしい馬の上での生活。今回のドラマを機に特技欄に乗馬(戦闘可)と付け加える事が出来るまでに成長しました。「リンムー!僕らはいつでも君を迎え入れる準備があるからね!」と、馬乗りチームに暖かい勧誘までして頂き、揺れる乙女心。
(・・・揺れるな!笑)
すっかり彼らに馴染んでました。
母、娘が今後馬乗りの道を歩むと言ったらどうする?
馬乗りチームと平行して武術チームの皆さんにも今回はかなりお世話になっています。
夜間撮影を血みどろになりながら共にした彼ら。かっこいいです。彼らは無敵です。
本当に流血しながら撮影してから、どうやら仲間として認めてくれたらしく、先日火鍋をご馳走してくれました。ちなみに彼らの平均年齢は鈴木の10個下。しかし年齢などという馬鹿げたものは師弟の間柄ではアオミドロ程も重要ではない訳で、彼らはみな鈴木の師匠。さすがに武術に関しては特技欄に書ける様になるまでには相当の時間を要するみたいです。日々是精進。
上の写真は、戦いシーンを撮り終わった後の部屋。床一面に血飛沫の跡・・・どれだけの人間を殺めたんだ私は・・・笑
まだまだ撮影は続きます。コメントへの返信はまた後ほど。
鈴木に関心を持って下さっている全ての方々に感謝します。
片手に収まるほどの幸せが、
気づけば、
両手を使っても溢れるほどに。
我閉目合眼,回憶起我曾拥有過的美好事物,将其留在自己的手中。
若有意,那便是我的,誰都没有方法奪走。
我絶信下一秒的幸福。