02.04.23:05
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10.09.00:01
鎧と刀。
敦煌2日目。
元々サハラ砂漠の様に広いおでこを更に剃られて、顔が一段とでかく成りました鈴木ことリンムーであります。
鎧を着せられたら、ロボットの様にしか身動きが取れず、監督に拘束衣着せられた囚人かお前は・・・と馬鹿にされました・・・。
名誉挽回とばかりに日本刀を振りかざし、颯爽と鞘に収めようとしたらスパッと綺麗に自分の指を切りました・・・。
「本物だから気を付けろって、言うの忘れてた。」
と監督の有り難いお言葉を、血の流れる指を押さえながら無言で聞いたリンムー。
幸いにも傷は浅く、万能バンドエードを貼り付けて事は収まりました。
今後身動きの取れない様な衣装で、どれだけアクションが出来るのか見物であります。
髪型も一から造り直し、計5時間ほど椅子に座っていました。
早く撮影が始まってくれないかと、その時ばかりは切に思いました。
聞くところによると、18日から撮影開始だそうです。
来させるの早くない??
と少々不満はありつつも、私以外は皆さん何作も共にしてきた仲間たちなので、この期間をフルに活用し何とか仲間に溶け込みたいと決意。
今日は昼も夜も、監督に連れられて外で敦煌のお偉いさん方とお食事でした。
女性の主要役者がと少ないので、恐らくこれからも接待のお食事が続く事でしょう。
なんだか今まで経験してきた中国のドラマの現場とは、微妙に違う信頼関係の上に成り立つ緩さに、戸惑いはありつつも、楽しくなってきました。
化粧室の壁一面にヒゲ。
ほぼ男性メインのドラマなので、この種の小道具が沢山。
横から見たリンムーの頭部。
若干白目剥いてますが、ま、そこはご愛嬌。
しかし、こんな装備で馬に乗るなんて、馬が可愛そうだな・・・なんて馬の気持ちを考えてみたり。
落馬して怪我しなきゃそれが一番いいと釘を刺されてみたり。
噂では撮影初日から、砂漠での戦闘シーンを撮るらしいのです。
エキストラの人も多数動員する大規模なシーンなので、とても面白そう。
明日は一日お休み。
お水の買出しとか、街を散策したりとかしてみようかな。
続きの台本が仕上がってくるのが現在の一番の願い。
2日目終了。
おやすみなさい~!
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10.07.23:39
着陸。
早朝8時の飛行機で敦煌にやって参りました。
飛行機に乗るまで、一緒に向かうはずの他の女優さんやスタッフと一度も遭遇せず、
もしや・・・大きな罠に、嵌められたのかも・・・?
と、疑いました。
結局、出発間際にドヤドヤと集団で乗り込んできた皆さん。
見た目もやる事も派手なのね。
北京から敦煌までは約3時間。
もちろん爆睡にてあっという間に到着。
砂漠の真ん中に作ってみました的な敦煌空港。
以前きた時はは真冬だった為、この空港は既に閉鎖していて、列車移動でした。
思ったより寒くも無く、天気は快晴。
景色云々は省略。砂漠です。以上。
お部屋はこんな感じ。許容範囲を軽く超える感じ。
写真撮り終えたのを見計らってか、ホテルの人がタオルやアメニティ、コップに至るまで全て撤去していきました。
中国では撮影チームが泊まるホテルの交渉に、上記の物を使用しないという条件で安く長期宿泊する契約を結んでいるのです。
そんな事はもう慣れっこなので、いそいそとマイグッズをスーツケースから取り出し部屋を快適に仕上げていく訳です。
仮の住処と言えど、一ヶ月越えともなれば気合が入ります。
片付けの途中で昼ごはんに呼ばれ、通例どおりお弁当の配布かと思いきや、専用のコックさんが作った料理を皆でテーブル囲んで食べる方式でした。
びっくり。そして全ての料理が辛い・・・。
おや・・・敦煌って辛い料理多かったっけ??と不思議に思った鈴木。
後に、辛い物好きの多いメンバーだから特別に四川人のコックさんを雇ったのだと判明。
辛いのはいいけれど、油がきついな・・・と一抹の不安。
食事後、部屋に戻り片付けを再開。
情報によると明日も明後日も衣装合わせのみで、まだ撮影は開始しないとの事。
後で買出しでも行ってこようなんて思っていたのに、
途中、強力な睡魔に襲われ爆睡。
そして、起きた時には夜ご飯を外で食べるチームに乗り遅れてました。
昼と同じく四川料理を3人くらいでぼそぼそ食べて終了。
急に孤独感に襲われ、自分を元気付ける為にスーパーへ。
こんな時、買い物だけが心を癒すのです。
加湿器と猿のテッシュカバー購入。
ほら、なんだか自分の城っぽくなってきた。
トイレのお水をブルーに変える芳香剤なんかも入手。後はネットさえ繫がればとりあえずは文句なしの状況までお部屋を改造。
ホテルのネットは一日20元で高いので、スタッフの人が一ヶ月100元の契約を外の会社と結んでくれて、明日には取り付けてくれる予定。
明日・・・とは言えど、鈴木は部屋での静寂に耐え切れず・・・一日20元を先ほど頼んでしまいました。
大事なのは今!今!!ネットに繫がっていたいのよ!!
という感情に負けたのです。
さすがに夜になるとちょっと冷え込んできました。
これからシャワーでもサクッと浴びて、寝てしまおうと思います。
敦煌一日目終了。
10.07.03:25
出陣。
この写真ちょっと恐いな・・・。
髪を真っ黒に染めました。
フィリピン色強めの無国籍人風に仕上がりました・・・。
・・・。
明日から敦煌。
荷物を整理しながら、ズンズンと実感が湧いてきました。
毎度の事ながら、地方に出かけていく時は少しばかりビビリの鈴木が出現。
さてさて今回はどうなる事やら・・・。
台詞を練習していて舌噛むなんて、日本語じゃありえない。
四字熟語とか頻繁に口にする中国の時代劇。
鈴木にとってみれば、早口言葉以上の難関なのです。
現代風の台詞なら誤魔化しが効くのに・・・涙。
と、落ち込んでトイレに3時間程籠もってみました。
へたれです。
とにかく、始まってしまえばこっちのもん!とばかりに、
一人、自分に叱咤激励してみる戦闘突入前夜。
監督が脚本も書いているので、早めに続きを書いてくれる事を祈るばかり。
現場で渡されて、「はい!本番~!」
みたいな悪夢のような事だけは、避けたい。
もう渡されている脚本の中で、早々に相棒が死んでしまい、もしや・・・私も次の回で壮絶な死とか迎えちゃったらどうしよう・・・なんて思ったり思わなかったり。
さて、元気よく行ってきます。
出陣!!
(コメントへの返信は向こうに着いてからしますね。皆さんいつもありがとうございます!)
10.03.05:44
建国60周年。
10月1日の国慶節を迎えるにあたり、暮らしにくい厳戒体制がずっと布かれていた北京。
前日にはパレードが通る道沿いの店は夕方17時には店仕舞い。
23時には交通規制で中心部は閉鎖状態。
我が家は中心部の外れにある為、関係ないとはいえ、のんびり外食してたら家に帰れなくなっちまった!!みたいなハプニングも起こるわけです。
そんな中、22時45分頃、わざわざ中心部の最も警戒が厳重な地域へ潜り込んだ者が1人。
それは私。
手引きしたのは勿論、井上朋子嬢。
我々は折角北京に居るのだからという事で、このイベントをしっかりとレポートしようと決めていたのであります。
夜中の1時を過ぎた頃から、地響きの様な音が響き始め、戦車なんかの移動が始まった模様。
家の外も警察のテープが張り巡らされており、各ビルごと中に居る者を幽閉するかのよう。
うむ。
こりゃ、面白くなってきたね。と興奮する二人。
控えめに飲んでいたはずのビールも、一気にお祭りムードが高まった所為か進む進む。
朝方5時過ぎ、空も明るくなってきたことだし外に偵察に行くことに。
怪しまれないようにと被った帽子が逆に怪しい2人組み。
そして完全なる部屋着。
(鈴木はわざわざ朋子嬢に豹柄のパンツを拝借し着用。)
通りに出てすぐに、警察にマークされた2人。
後ろからこれまた2人組みの警察官が尾行してくる。
気にしたら負けとばかりに、あくまでも自然に、早朝散歩気取って偵察続行。
張り巡らされた警察テープや、パレード関係者の集団、記念撮影にはもってこいだってことで、パチリ。
テンションが上がっているので、ついつい調子に乗ってしまった・・・。
相当楽しんだ後、一旦家に引き上げた2人。
そして急に睡魔に襲われる2人・・・。
鈴木が顔でも洗ってシャッキリするか!と洗面所に入っている間に、相棒撃沈。
ベットにうつ伏せ、足が半分はみ出した状態で力尽きていた。
・・・これはまずい・・話し相手を失った今、自分もいつ撃沈するか分からん・・・
と悩んでいる間にいつの間にか鈴木も撃沈。
10月1日午前9時より式典が始まる。
そんな華やかな事は、爆睡中の2人は知る由も無い・・・。
天気は快晴。(ミサイルで雨雲飛ばした効果だという噂も。)
北京の空を航空機が飛びまわる。
そんな事も、知る由もなく依然として爆睡中の2人・・・。
そして、正午過ぎに起床。
しばしお互いに無言。
声も無く、テレビに映し出される式典ダイジェスト版を見つめる2人。
「終わったらしいね。」
「寝ちゃったね・・・。」
・・・。
その後、いつまでも悔やんでいても仕方ないので、コーヒー飲みにカフェへ。
街はとても静か。
そして友人のお家のバーベキューにお呼ばれ。
丸々1日、何も食べていなかった2人は、美味しくお肉を頂きご機嫌。
そして、あっという間に夜も更けて・・・
天安門広場では夜の式典が開始。
ギネスに認定される予定だという花火なんかが盛大に打ち上げられ、大盛り上がり。
・・・でも、そんなことも勿論、知る由も無い2人。
まさか夜まで催しがあるなんて思ってもみなかったのだ・・・。
結局、北京に居ながらも見所を全て逃したらしい。
どこまでもアホです。
臨場感溢れるレポートは結局書けませんでした。
あしからず。
完。
09.30.03:36
ガハハ。
あっという間にもうすぐ10月。
ジタバタしたって、こうして無常にもに月日はじゃんじゃん流れていく。
もう焦る気も起きやしない。
対等になりたい。それだけだ。
忙しい合間に隙を見つけては会っている朋子嬢との関係も、
お互いに撮影が始まれば無理なお話。
どんどん迫り来るタイムリミットに追われるように、会う回数が増える。
大体お互いの予定も把握しあっているのも面白い。
まるで、恋人みたいだ・・・
と、仕事終わりに朋子嬢に報告の電話をかけている自分に苦笑い。
http://blog.oricon.co.jp/inouetomoko/archive/133/0(朋子嬢ブログ)
来月から鈴木は敦煌、彼女は南方。
恐らく撮影中の二人のブログを見比べれば、面白いかも。
天国行き地獄行きみたいな雲泥の差。
どうなることやら・・・笑
今日は昼間に、助監督の人から電話あり。
アクションシーンで身体にワイヤー巻くかもしれないから、腹巻きを用意しておけとのこと。
腹巻かぁ・・・と、なんだか急にテンションが落ちてしまった。
上の写真は先週末に日本大使館のパーティーにて、11時からビールを飲んでしまった2人。
その後、鈴木の用事に付き合ってもらい北京をグルグルと移動。あっち行ってこっち行ってを繰り返し、結局夜中の3時まで行動を共にしました。
考えてみると、私たちは相当タフです。
日々、色々ありますが、ガハハと笑えている間はなんとかなるものです。
ガハハ。
うん、まだ大丈夫。
それから、母さんへ。
上の写真を見て頂ければお分かりのように、無事に再会を果たしましたよ!
(この写真、二人の顔がとても似ている気がして面白いので載せてみました・・・笑)
北京の街は今、相当な警戒態勢が敷かれていて、移動するにも中々不便です。
銃を持った人がウロウロしているのって、あまり気分の良いものではないですから。
ではでは。