02.04.15:59
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04.10.18:47
蘇州の風。
東京の桜はもう散りましたか?
6日から蘇州でBSの番組を撮影していました。
暖かいもんだとばっかり思っていた鈴木、しかし今年の春は優しさの欠片もないらしく・・・。
天気に振り回されて、危うく風邪引くところでした。
蘇州といえば蟹だろうってことで、取材した日は、風は強いは雨は降ってくるわで散々でした。
今回の番組は蘇州の新スポットの紹介がメイン、お洒落な感じで進行していた撮影もこの日を境にいつもの鈴木専門エリア突入。
自動小型ボートに乗り込み、いざ海のごとく荒れている湖に出発・・・。
湖って言うから、静岡の浜名湖くらいを想像していた私の目の前に、岸などまったく見えぬ広大な大海原。
操縦してくれる地元の漁師さんは、揺れの激しい湖をモーター全開でテンションうなぎ上り。
なんでも風が強い日はスピード上げて操縦しないと簡単に転覆するとか・・・転・・覆?
スピード上げる度に水しぶきが容赦なく我々を襲う。揺れも激しく、こんな状況に置かれるとは予想だにしていなかったレポーター鈴木は、頭の線がプチっと切れたかのように笑いが止まらず、音声さんは必死にマイクボリュームを調整、小型船の上は大騒ぎ。
操縦してくれている兄さんは既に自らずぶ濡れ。
「ちょっ、ちょっと兄さん!!!!もうずぶ濡れじゃないですか!!!」なんて言っても無駄。
「大丈夫だっ!!!心配するな!!!帰ったら着替えりゃそれでいい!!!ほれ!ちゃんと足踏ん張って立つか、しゃがんでろ!!転がり落ちるぞっ!!」
・・・。なんて男らしい返答。
「いやいやいや!!!んじゃ、あたしはどうすんのよ!!!」と、すっかりカメラや目的を無視した会話が繰り広げられ。
最終的な落ちとしては、ずぶ濡れになりながら頑張ったのに天気が悪くて蟹との対面成らず・・・。
そんなもんです。
この湖を撮影した当日の夜に、さっそく撮りたてホカホカを見させて頂きまして、画面いっぱいに映し出されるあんまりな状況に、その日は寝つきが宜しくなく・・・。
しかも、私がこんな撮影している時に、前回のブログで紹介した大塚兄と譚兄の二人が、私に雲南の太陽の光を一身に浴びながらカフェで遊んでいる写メを連発して送ってきて、ちょっとばかりイラっとしました。はい。
無錫から北京に帰ってきて以来、不運なというか、微妙にテンションを左右される事ごとが連続して起こり、いやはや、もはや、これまでか・・・と瞬間的に地面擦れ擦れまで落ち込んでみたりしましたが、北京観光の撮影や新しい出会い、今回の蘇州の撮影と、懐かしい人たちの言葉、依然として私を支えてくれている友人の存在、そして家族。
まだ全快とは言わぬまでも、気持ちが随分楽になってきた今日この頃。
蘇州の街で、見知らぬ人たちがドラマを見たと言って声をかけてくれたり、一つ一つの仕事がこうして何かの変化を齎していると感じられたのは、とても幸せな事だと実感。
ミジンコがタニシに、タニシがミドリガメ。
人間に成れるのはいつだろう?
http://blog.sina.com.cn/lingmunaiyang
中国語のブログ
ばかり更新して、こちらを疎かにしている現状に申し訳なさはあるのですが、これも所謂ひとつの意地の表れ。
今ここで止まったら進めなくなるという恐怖と孤独に戦っているわけです。
この空間は私が唯一甘えられる場所。
日本語文章を書き出したら歯止めが効かなくなりそうな時は、更新しなかったり・・・。
蘇州の街は、街全体に水の気配。空気にも水の香りが混ざっている、そんな気がしました。
心が乾いたなと感じたら、訪ねたくなる、そんな場所でした。
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03.23.23:52
黄砂にまみれて。
あっ
という間に4月も間近に迫って、ようやく今月はまだ一回しか更新していないブログの存在を思い出す。
無論、母上からの圧力も日増しに強まり、既に逃げ場なし。
黄砂に吹かれ、街が世界の終り的様相を見せている北京。
鈴木は明後日から始まる撮影の準備や、オーデションなんかに奔走中。
合間に長く留守にしていた家の掃除や友人達との食事会。新しい邂逅なんかもありつつ、簡単に総括すれば<いい感じ>な日々。
こんな頭して、鎧着て、砂漠を馬に乗って駆けずり回っていた去年の自分から、やっと元の位置に戻った感じ。しかし砂漠から離脱したというのに、常に喉が渇いている気がするのは何故だろう・・・、あのカラカラな土地への恐怖感がいまだに継続中。歳も歳だし乾燥は最大の敵ですもの。
日課となりつつある井上朋子嬢との長電話。
イヤホン付きマイクでも購入しないとそろそろ肩こりが悪化しそう。
彼女は今、北京郊外でドラマの撮影中。
近いのに、なかなか会えないもどかしさ・・・恋かよ・・・と、電話越しでばか笑いする二人。
先日、久しぶりに学生時代からのお友達ダージョン(大塚)兄貴に会いました。
彼も中国で役者をしている一人。
「リンムーと飲むと酒が進む。」
とあまり嬉しくなさそうに褒めてくれました。
そしてこちらは現在ダージョンと共演中の役者さん。日本人役を演じるため日本語をお勉強中。
「リンムーと飲むと潰される。」
とこれまた素敵に褒めてくれました。
明日は病院で健康診断。
夜12時以降は水も飲んではだめなのです。
これはもう夜型で常に枯渇状態の鈴木には酷なお話。
寝てしまえば問題ない!!
と自分に言い聞かせれば言い聞かせるほど、覚醒してくる我。
あぁ、どうしよう・・・。
とにもかくにも、健康管理をそろそろ真面目にしないとな・・・と、思い始めてきた鈴木です。
おやすみなさい。
03.06.02:09
的外れな狐。
三月に降る雪は好きだ。
無論、暖かい家の中で眺めるのを前提としての話。
15日間の旧正月が開けた。
最終日、爆竹と花火の嵐もこれで終わりかと思うと妙に寂しさが込み上げたり。
人間ってのは事あるごとに、理由付けてセンチメンタルに浸りたがるからやっかいだ。
最近の鈴木。
自己改革に励んでおりました。
新年早々色々ありましてね、地底にサクッと丸ごと埋まっちまうくらい凹んだ訳です。
ワイヤーで空飛びすぎた反動か?
なんて、笑い飛ばせない自分を何とかしなければと久しぶりに真面目に(ま、基本わたくし真面目ですけどね、本気と書いてマジと読む位の気迫でってことです)。
人に対しても、物に対しても、何が起こっても、
それを自我を出さずにそのままの状態で受け入れられる自分を形成しようと。
物の善し悪しを決める判断を保留出来ないものかと。
心が事象と共に右往左往する不安定な自分を排斥出来ないものかと。
平常心を保つなんて簡単に言うけれど、
平常な状態の自分が決してニュートラルとは言いがたい状態で、
何を高みに構えてんだ君っ!
と、思ったのです。
ふむ。
ま、いいや。
如何せんまだ修行中なんで、改革後にどう世界が変わったか的な発言はいづれ。
(え・・?聞きたくないですかい?・・・さもありなん。)
そう言えば、ある本の中で主人公が
「自分の投げた矢が絶対、的に当たっているものだと思っていてさ、それがてんで外れた地面に突き刺さっていたら、寂しいじゃないか」
って言った後のもう一人の人間の発した言葉、
「そういう時はだ・・・
落ちた場所に、自分で的を書けばいいんだよ」
これ読んだ時に、ポカンとしました。
狐が落ちたみたいに。
雷に打たれたみたいに。
納豆が糸引かない位の衝撃。
どう思います?これ。
02.22.05:20
吼える犬を恐れない心。
《皆さんご存知のように、あてにも頼りにもならない存在》
と、母上がブログで私の事に触れていたのを目にして、
こりゃ、もっとしっかりせにゃならんな・・・と反省から始める新年の鈴木です。
新年って言っても既に2月ですけれど、中国ではまだ正月。
恒例の爆竹音に、日々悩まされております。
さてさて、ドラマ撮影の合間に北京に戻って日本向けの番組を撮影した時の写真を載せます。
長らく更新しなかった言い訳なんぞしません。
言い訳したところで次から小まめに更新するのか?って事です。
はっきり言って自信ゼロ。
北京滞在外国人や旅行客には有名な紅劇場を訪問しました。練習にも張り切って参加。
いやはや、かっこいいったらもう!ミュージカルとカンフーの融合。迸る汗。鍛え抜かれた身体。
鈴木、感無量。
練習を見つめる鈴木。ちょっと先生っぽく写ってるなと、どうでしょう?笑
インタビューにも力が入る鈴木。
普通に構成なんかすっとばして興味深々で質問を飛ばす私を、この日本人ちょっと面倒だな的な視線でそれでも真摯に答えてくれる団員の若い子(若い子ってとこがポイント。)
中国語もかなりどもってしまいました。あまりにもテンション上がりすぎて・・・。
最後は舞台の上で感慨に耽る鈴木。懐かしいなこの感じ・・・。
ま、実際何にも考えていなかった時に撮られた一枚ですけども。
この撮影後また無錫に戻り、ドラマ撮影。
こちらの旧正月ギリギリに北京に帰還。
それからというもの、色々ありまして、
珍しく貝の様に口をつぐんで、家に引きこもっておりました。
昨晩井上朋子嬢と久しぶりに長電話。
「また一歩、大人の階段登っちゃったね。」
なんて、お互いに励ましあって、随分心が落ち着きました。
二十歳やそこらの若造じゃあるまいし、何が大人の階段だよ・・・
と、突っ込んでもらっても構いません。ええ。
当の二人も大笑いしましたから。
鈴木の今年の目標
<スタイリッシュな女性に成りたい。>
以上です。
19日に友人の訃報。
35歳の若さでこの世を去ってしまいました。
不規則な生活とお酒の飲みすぎによる胃出血。
訃報を受け取った後、真っ先に、当の亡くなった彼に電話をしようとしてしまいました。
彼はまだ、生きてる。
と、誰かが耳元で囁いている様な気がするのは、本当に気のせいかな?
01.28.22:11
諸行無常な旅情の心得。
何から伝えればいい~のか、分からないまま時は流~れて・・・
寝る時間以外は鈴木の小部屋に常に3,4人屯している状態が周知の事実と成ってから早一ヶ月。
ネットカフェもしくはカフェバー的な位置づけの我が城。
飲み放題食べ放題が効を成し、鈴木のポケットマネーが砂漠の粉塵のようにサラサラと飛ばされ消失するのと反比例する盛況ぶり。
「目覚めのお茶はやっぱり鉄観音だな!!!」
なんつって、出発前に主人をたたき起こし至福の時間を過ごしに来る大胆な愛すべき愉快な仲間たち・・・。
(あのさ・・・出番ない日になんで6時に起きなきゃならんのよ・・・)
と、声にならない声で呟くも意味成し。
昼過ぎに突然酒屋のおっちゃんがビールを2ケース配達してくるとか、もう慣れっこ。
「仕事明けはやっぱりビールだな!!!」
なんつって、どうしても我が城に集合し一杯やって帰るってのが必要なんだとか。
部屋の外に日々積み上げられていくビールの空き瓶・・・。
状況を知らないうら若き新入りの役者君が言った。
「リンムー姉さん・・・・僕はまだ経験も浅いし役に立つかどうか分からないけど、何か悩みとか・・・なんでもいいから、話してくれれば・・・力になりますから!」
・・・お。
若人よ、心配はいらん・・・。
こんな日々も後少しで終わる。
こうしてブログを書いている途中にも、電話は鳴る。
「何してる?今から行くから!」
何してると聞いて、私が答える前に電話は切れる・・・。
こんな日々ももう長くない。
残り8シーン。
日本の親友しろっぷちゃんのブログを見るにつけ、日本を恋しく思う日々。
日付、曜日の感覚を遥か昔に失くしていた鈴木、昨日は朋子嬢に「はっぴぃ~ばぁ~すでぇ~つ~ゆ~!!」とテンション高く電話。
「・・・えっと、今日まだ27日だよね?もし今日私誕生日なら、今飛行機乗ってなきゃならないんだけど・・・。」と困惑の朋子嬢。
スタートダッシュの得意だった鈴木、早まりました、完全に。
「あ・・・今日まだ27?28じゃないんだ?・・・ごめん。じゃ、明日また連絡するわ・・・はは・・ははは・・・」
いやはや、どうしようもないですわ。
お、今通知が来ました。
明日は夜に1シーン撮ります。
31日に一度北京に戻り、4日間レポーターの仕事をして5日に又こちらに戻る予定。
<無錫旅情>という歌にもなっている無錫ですけど、どんな歌なのか未だ知らず。
旅情。
響きはいいわね。
ちょっとセクシーで。