01.22.13:30
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09.26.20:32
気軽にシェムリアップ~カンボジア旅行記⑥~
《最終回》
8月24日(月曜日)5時半起床。
7時にホテルを出発しベン・メリア遺跡へ向かう。
前日と同様に、コサル氏は友人のトゥクトゥクを借り、それに我々を乗せ快調に飛ばす。
市内からベン・メリア遺跡までは2時間程の道のり。
昼前にはホテルに戻ってこないといけない為、グングンとスピードを上げるコサル氏。
開放的な乗り物故、スピードが上がれば上がるほど、私達の顔を物凄い勢いの風が正面からぶつかって来る。埃も盛大に混じっている為に自然の風で髪をブローしながら、そのままワックス代わりの埃が固めるといった具合で、到着した頃には70年代アイドル風の髪型になった鈴木姉妹。
お互いに指をさして大笑い。このセット、梳かして直すのも一苦労・・・。
上の写真は途中で寄ったガソリンスタンド。飲み物でも買うのかと思った・・・笑
市内から遠く離れた僻地にあるこの遺跡。
景色の移り変わりを楽しんでいたのも束の間、我々以外人っ子一人すれ違わない状況に、徐々に不安になる。
「私達、売り飛ばされたりして・・・。」と妹。
「高く売れそうだもんね・・・私達。」と姉。
どこまでも能天気な姉を一瞬睨んだ妹。(冗談・・だよ・・)と心の中で弁解する姉。
我々の心配をよそに、無事にベン・メリア遺跡に到着。
ほぼ、発見された当時の姿で残されているこの遺跡。大半はまだ森の中に埋もれている。
ジャングルの中にひっそりと佇む様子は何とも神秘的。
損傷が激しく、見て回るのも一苦労。森に呑み込まれた形のこの遺跡に立つと、感慨も一塩。文明の崩壊。自然を前にすればこんなにも容易く脆い。嘗てここも、光を浴びて栄華を極めた時代が確かにあったのだ。
急に平家物語の序文が頭を過ぎった。(奢れるものも久しからず・・・)そして想像してみる。何千年後、東京タワーの瓦礫に佇み、嘗ての都の姿に思いを馳せる人間もしくは異星人の姿・・・それはそれで恐い。
道なき道を登ったり降りたりと中々の体力勝負。以外にも妹君がグングンと勝手に前に進んでいく。
彼女のアクティブな姿は貴重。冒険心に火が点いたのだろうか・・・笑
ここでもコサル氏の喋りは絶好調。
「ここは昔寺院だっただよ。知ってる?坊主なるの大変よ。結婚もだめ。」とコサル氏。
「へぇ~、大変ですね。」と姉妹。
「そうよ坊主は大変。私も坊主だよ。」とコサル氏。
「え?!そうなんですか?」と姉妹。
「そうだよ。知らなかった?三日坊主よ私。」とコサル氏。
・・・。姉妹は顔を見合わせ(笑うところ?ここ笑うところかね?)と探り合う。
「はは!コサルさんおもしろいね~はは!」と姉妹。
「違うだよ!!ほんとよ!私、三日坊主!」とダメ押ししてくるコサル氏。
「そろそろホテルに戻らないとね。」と妹君。
笑いの相槌も、一度で限界だった。
しかし、コサル氏には感謝。元々来る予定の無かったこの遺跡が、カンボジアで一番来て良かったと思える場所であったのだ。市内から遠く、交通の便も悪いこの遺跡は、観光客も少ない。時間に追われて慌しくではあったけれど、十分に歴史の重みを満喫。
ちなみにこの遺跡の付近にはいまだに地雷が埋まっているとのこと。ちらほらとここから先は立ち入り禁止という看板を目にした。
来た道を再び2時間かけてホテルへ戻る。
ゲンナリする道のりではあるが、そこは環境適応能力がずば抜けて高い鈴木姉妹。
お互いに肩を寄せ合い、道中爆睡。よく転がり落ちなかったもんだと、今更ながらに自分たちの幸運に感謝。ホテルには11時45分に到着。12時のチェックアウトに向けて一瞬焦るも、散らかり放題の部屋に足を踏み入れた途端に戦意喪失。こりゃ焦ったところで無理だと観念。優雅にシャワーを浴び、スーツケースのパッキングをして、12時半過ぎにフロントに鍵をお返しする。
遅れた事に対するお咎めは一切無し、最高の笑顔で又来てね!と言われる。感動。
夜の飛行機なので荷物をホテルに預けて午後は街に繰り出す事に。
まずはお昼ご飯。
インド料理屋へ出向く。
これが大正解。まさかカンボジアで、こんなに美味しいインドカレーが食べられるとは思いもしなかった。この国にて初の完食!食欲不振に悩まされた数日間であったけれど、やっと心も身体も満足のいくお食事が出来た。
食事後はマッサージへ。
時間もたっぷりあるし、最後ということもあり2時間コース。
つまり2時間のお昼寝・・・笑
マッサージ後はカフェでまどろむ。
南国風カクテルや最後のアンコールビールを堪能。
市場の探索なんかもしてみるが、生肉を売っている一角の強烈な匂いに耐えられず、逃げるように外に出る姉妹。これだけ熱い国で、冷蔵庫に入れるでもなく売る生肉の危険さとはいかほどのものであろうか・・・。野菜は種類も豊富で見ていて楽しかった。
あっという間に日も暮れて、この国ともお別れのお時間。
雨も降り始め、なんだか無性に悲しい気分になる鈴木姉妹。
シェムリアップ空港に着いた頃には、風も強まり外はどしゃ降り。
ハノイ行きの飛行機など幾つか遅れが出ている。
コサル氏から「寂しいね!」と電話あり。
彼、案外というか・・・良い人ではあったな・・・。
旅での出会いもまた、貴重な思い出になるし、色んな意味で経験値アップ。
さて、私たちの乗るホーチミン行きは、定時に無事離陸。
1時間後にはホーチミン着。
3時間のベトナム滞在を経て、夜中の12時過ぎに成田行きに搭乗。
翌朝早朝に成田到着。
常夏ファッションの鈴木姉妹を迎えたのは、想像以上に涼しい日本の風。
涼しいというより寒い・・・。
兎にも角にも、こうして鈴木姉妹のカンボジア旅行は幕を閉じたわけであります。
そして早くも妹君は爽やかに姉に問うのです。
「次はどこの世界遺産行く?」と。
<気軽にシェムリアップ~カンボジア旅行記>完
8月24日(月曜日)5時半起床。
7時にホテルを出発しベン・メリア遺跡へ向かう。
前日と同様に、コサル氏は友人のトゥクトゥクを借り、それに我々を乗せ快調に飛ばす。
市内からベン・メリア遺跡までは2時間程の道のり。
昼前にはホテルに戻ってこないといけない為、グングンとスピードを上げるコサル氏。
開放的な乗り物故、スピードが上がれば上がるほど、私達の顔を物凄い勢いの風が正面からぶつかって来る。埃も盛大に混じっている為に自然の風で髪をブローしながら、そのままワックス代わりの埃が固めるといった具合で、到着した頃には70年代アイドル風の髪型になった鈴木姉妹。
お互いに指をさして大笑い。このセット、梳かして直すのも一苦労・・・。
上の写真は途中で寄ったガソリンスタンド。飲み物でも買うのかと思った・・・笑
市内から遠く離れた僻地にあるこの遺跡。
景色の移り変わりを楽しんでいたのも束の間、我々以外人っ子一人すれ違わない状況に、徐々に不安になる。
「私達、売り飛ばされたりして・・・。」と妹。
「高く売れそうだもんね・・・私達。」と姉。
どこまでも能天気な姉を一瞬睨んだ妹。(冗談・・だよ・・)と心の中で弁解する姉。
我々の心配をよそに、無事にベン・メリア遺跡に到着。
ほぼ、発見された当時の姿で残されているこの遺跡。大半はまだ森の中に埋もれている。
ジャングルの中にひっそりと佇む様子は何とも神秘的。
損傷が激しく、見て回るのも一苦労。森に呑み込まれた形のこの遺跡に立つと、感慨も一塩。文明の崩壊。自然を前にすればこんなにも容易く脆い。嘗てここも、光を浴びて栄華を極めた時代が確かにあったのだ。
急に平家物語の序文が頭を過ぎった。(奢れるものも久しからず・・・)そして想像してみる。何千年後、東京タワーの瓦礫に佇み、嘗ての都の姿に思いを馳せる人間もしくは異星人の姿・・・それはそれで恐い。
道なき道を登ったり降りたりと中々の体力勝負。以外にも妹君がグングンと勝手に前に進んでいく。
彼女のアクティブな姿は貴重。冒険心に火が点いたのだろうか・・・笑
ここでもコサル氏の喋りは絶好調。
「ここは昔寺院だっただよ。知ってる?坊主なるの大変よ。結婚もだめ。」とコサル氏。
「へぇ~、大変ですね。」と姉妹。
「そうよ坊主は大変。私も坊主だよ。」とコサル氏。
「え?!そうなんですか?」と姉妹。
「そうだよ。知らなかった?三日坊主よ私。」とコサル氏。
・・・。姉妹は顔を見合わせ(笑うところ?ここ笑うところかね?)と探り合う。
「はは!コサルさんおもしろいね~はは!」と姉妹。
「違うだよ!!ほんとよ!私、三日坊主!」とダメ押ししてくるコサル氏。
「そろそろホテルに戻らないとね。」と妹君。
笑いの相槌も、一度で限界だった。
しかし、コサル氏には感謝。元々来る予定の無かったこの遺跡が、カンボジアで一番来て良かったと思える場所であったのだ。市内から遠く、交通の便も悪いこの遺跡は、観光客も少ない。時間に追われて慌しくではあったけれど、十分に歴史の重みを満喫。
ちなみにこの遺跡の付近にはいまだに地雷が埋まっているとのこと。ちらほらとここから先は立ち入り禁止という看板を目にした。
来た道を再び2時間かけてホテルへ戻る。
ゲンナリする道のりではあるが、そこは環境適応能力がずば抜けて高い鈴木姉妹。
お互いに肩を寄せ合い、道中爆睡。よく転がり落ちなかったもんだと、今更ながらに自分たちの幸運に感謝。ホテルには11時45分に到着。12時のチェックアウトに向けて一瞬焦るも、散らかり放題の部屋に足を踏み入れた途端に戦意喪失。こりゃ焦ったところで無理だと観念。優雅にシャワーを浴び、スーツケースのパッキングをして、12時半過ぎにフロントに鍵をお返しする。
遅れた事に対するお咎めは一切無し、最高の笑顔で又来てね!と言われる。感動。
夜の飛行機なので荷物をホテルに預けて午後は街に繰り出す事に。
まずはお昼ご飯。
インド料理屋へ出向く。
これが大正解。まさかカンボジアで、こんなに美味しいインドカレーが食べられるとは思いもしなかった。この国にて初の完食!食欲不振に悩まされた数日間であったけれど、やっと心も身体も満足のいくお食事が出来た。
食事後はマッサージへ。
時間もたっぷりあるし、最後ということもあり2時間コース。
つまり2時間のお昼寝・・・笑
マッサージ後はカフェでまどろむ。
南国風カクテルや最後のアンコールビールを堪能。
市場の探索なんかもしてみるが、生肉を売っている一角の強烈な匂いに耐えられず、逃げるように外に出る姉妹。これだけ熱い国で、冷蔵庫に入れるでもなく売る生肉の危険さとはいかほどのものであろうか・・・。野菜は種類も豊富で見ていて楽しかった。
あっという間に日も暮れて、この国ともお別れのお時間。
雨も降り始め、なんだか無性に悲しい気分になる鈴木姉妹。
シェムリアップ空港に着いた頃には、風も強まり外はどしゃ降り。
ハノイ行きの飛行機など幾つか遅れが出ている。
コサル氏から「寂しいね!」と電話あり。
彼、案外というか・・・良い人ではあったな・・・。
旅での出会いもまた、貴重な思い出になるし、色んな意味で経験値アップ。
さて、私たちの乗るホーチミン行きは、定時に無事離陸。
1時間後にはホーチミン着。
3時間のベトナム滞在を経て、夜中の12時過ぎに成田行きに搭乗。
翌朝早朝に成田到着。
常夏ファッションの鈴木姉妹を迎えたのは、想像以上に涼しい日本の風。
涼しいというより寒い・・・。
兎にも角にも、こうして鈴木姉妹のカンボジア旅行は幕を閉じたわけであります。
そして早くも妹君は爽やかに姉に問うのです。
「次はどこの世界遺産行く?」と。
<気軽にシェムリアップ~カンボジア旅行記>完
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蜗居というドラマで鈴木美妃さんを拝見しました。最初は中国の方が演じているのだと思いましたが、後に日本人の方と知り驚きました。中国のドラマでも最近では日本人の方が数人出ていらっしゃいますが、鈴木さんのように演技力の備わった方は今まで居なかったように思います。応援しています。これからも頑張ってください!
Re:女優さん発見!
コメントと温かいお言葉、ありがとうございます!
これからも頑張ります。
これからも頑張ります。
勢いついでに来週東南アジアの某都市からアンコールワット行くことにしました。一泊二日ですが。気軽に~見てましたら自分は弾丸旅行。おまけに明日から中国なのです。。。
Re:気軽に~参考にさせてもらいます。
弾丸旅行!!支持します!!!!
旅報告待ってます!
旅報告待ってます!
鈴木嬢のブログに触発され、行ってきましたシェムリアップ。1泊2日。今朝帰国し会社へ。眠いです。
アンコール遺跡群、ベンメリア、トレンサップ湖。。うーん強行軍。素晴らしい!特にベンメリアへ向かう国道6号に沿う平原、人の暮らし!
バイヨン、タブロムアンコールワット良かったなぁ・・一日で回ると疲れたけれど。
またカンボジア行きたいな!物価高いけど。スコールでずぶ濡れになったけど・・・・子供たちの笑顔がいいです。
ありがとうございました!
旅のいいキッカケになりました!
Re:行ってきました!
本当に強行軍ですね!!でも見所はかなり網羅!!!
こちらこそ、なんだか嬉しいです。
同じ景色を共有できましたね!!
こちらこそ、なんだか嬉しいです。
同じ景色を共有できましたね!!
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