02.02.15:49
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12.11.17:53
初めの一片。
天気予報では前夜から、
朝起きてカーテンを開ければ真っ白な街が見渡せると期待して眠りについた。
目覚ましを止めるのも後回しにして窓の外を眺めた時の落胆。
いつもそう。
天気予報は当てにならない。
病院に行く支度をして家を出たのが7時。
シンとした冷気の中、会社や学校に向かう人の波にまぎれてタクシーを拾う。
朝の大渋滞と喉の渇きと空腹感。
どこにもぶつけられない腹立たしさで呼吸が苦しくなったので、
大きく深呼吸して顔を上げた瞬間、
灰色の空から一片。
2008年の初雪。
ちょっと得意げに、でも小声で言ってみる。
この街で最初の一片を見たのは、
私。
まるで何かの暗示。
自分で自分にかける魔法。
これって大事よね。
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そういうのも幸せなんじゃないか。
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