02.04.03:42
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09.15.20:40
日々雑感。
夜、アパートの玄関まで辿り着いた時に、自分の家に着いた実感がなくて、足が止まってしまった。
変な距離感。
よそよそしい雰囲気を醸し出してる古ぼけた建物をじっと見ていたら、少し悲しくなった。
その日の空は、北京には珍しく星が綺麗に見えていて、数えてみたけど途中で面倒になってやめた。
足元を薄汚れた茶色の猫が走り去った。
日本語で「おいで!」と呼んでみたけど、見向きもされなかった。
もしかして、自分は今ここに存在していないのかも?
と急に不安になり携帯で友達に電話したら、
「こんな夜中に何の用?!馬鹿じゃないのあんた!」
と罵られた。でもこちらとしては一安心。
そうか、きっとあの猫は日本語が分からなかっただけだ。
一人納得して、中国語しか理解出来ない猫の去った路地を眺める事三分間。ぼーっとするのも時間制限が必要。カップラーメンと同じ。伸びちゃうから、色んな線が。ウルトラマンもそう。
明日の午前中に引越しをする。
片付けをしなくちゃならないのに、ここ数日は微妙に忙しい。
つまりまだ今のところ、引越し出来るような状況でない我が城。
ガラクタの山。
ガラクタに埋もれて生活していたから、ガラクタみたいな文章しか書けなかったんだなと、ガラクタ山に仁王立ちして物思うガラクタ城主こと鈴木。全て捨ててしまえ!と思う反面、似非エコ主義者なもう一人の鈴木は思い出に浸りきり、いつぞやどこかの誰かさんに頂いた不可思議な壷なんぞを抱きしめる。
所有とは罪なり。ふむ。
旅人は旅人らしく、デイパック一つ抱えてりゃいいものを、どこでどうしてどういう了見で、こんなに付属品が増えてしまったのか。
そこに何か感情の変化を示唆するものがありはしないか?
と、ガラクタ城主は片付けをほっぽらかして自分に問いかけたりして。
現実逃避。
明日の朝、八時半には引越し業者さんが来るのに。
しかも今から食事に出かけなくてはならない。
何故に今日、この状態のときに?
いやはや、人生とは融通が利かないものです。
・・・。
では行ってきます!!
鈴木逃亡・・・つづく。
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