01.22.20:00
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04.10.18:47
蘇州の風。
東京の桜はもう散りましたか?
6日から蘇州でBSの番組を撮影していました。
暖かいもんだとばっかり思っていた鈴木、しかし今年の春は優しさの欠片もないらしく・・・。
天気に振り回されて、危うく風邪引くところでした。
蘇州といえば蟹だろうってことで、取材した日は、風は強いは雨は降ってくるわで散々でした。
今回の番組は蘇州の新スポットの紹介がメイン、お洒落な感じで進行していた撮影もこの日を境にいつもの鈴木専門エリア突入。
自動小型ボートに乗り込み、いざ海のごとく荒れている湖に出発・・・。
湖って言うから、静岡の浜名湖くらいを想像していた私の目の前に、岸などまったく見えぬ広大な大海原。
操縦してくれる地元の漁師さんは、揺れの激しい湖をモーター全開でテンションうなぎ上り。
なんでも風が強い日はスピード上げて操縦しないと簡単に転覆するとか・・・転・・覆?
スピード上げる度に水しぶきが容赦なく我々を襲う。揺れも激しく、こんな状況に置かれるとは予想だにしていなかったレポーター鈴木は、頭の線がプチっと切れたかのように笑いが止まらず、音声さんは必死にマイクボリュームを調整、小型船の上は大騒ぎ。
操縦してくれている兄さんは既に自らずぶ濡れ。
「ちょっ、ちょっと兄さん!!!!もうずぶ濡れじゃないですか!!!」なんて言っても無駄。
「大丈夫だっ!!!心配するな!!!帰ったら着替えりゃそれでいい!!!ほれ!ちゃんと足踏ん張って立つか、しゃがんでろ!!転がり落ちるぞっ!!」
・・・。なんて男らしい返答。
「いやいやいや!!!んじゃ、あたしはどうすんのよ!!!」と、すっかりカメラや目的を無視した会話が繰り広げられ。
最終的な落ちとしては、ずぶ濡れになりながら頑張ったのに天気が悪くて蟹との対面成らず・・・。
そんなもんです。
この湖を撮影した当日の夜に、さっそく撮りたてホカホカを見させて頂きまして、画面いっぱいに映し出されるあんまりな状況に、その日は寝つきが宜しくなく・・・。
しかも、私がこんな撮影している時に、前回のブログで紹介した大塚兄と譚兄の二人が、私に雲南の太陽の光を一身に浴びながらカフェで遊んでいる写メを連発して送ってきて、ちょっとばかりイラっとしました。はい。
無錫から北京に帰ってきて以来、不運なというか、微妙にテンションを左右される事ごとが連続して起こり、いやはや、もはや、これまでか・・・と瞬間的に地面擦れ擦れまで落ち込んでみたりしましたが、北京観光の撮影や新しい出会い、今回の蘇州の撮影と、懐かしい人たちの言葉、依然として私を支えてくれている友人の存在、そして家族。
まだ全快とは言わぬまでも、気持ちが随分楽になってきた今日この頃。
蘇州の街で、見知らぬ人たちがドラマを見たと言って声をかけてくれたり、一つ一つの仕事がこうして何かの変化を齎していると感じられたのは、とても幸せな事だと実感。
ミジンコがタニシに、タニシがミドリガメ。
人間に成れるのはいつだろう?
http://blog.sina.com.cn/lingmunaiyang
中国語のブログ
ばかり更新して、こちらを疎かにしている現状に申し訳なさはあるのですが、これも所謂ひとつの意地の表れ。
今ここで止まったら進めなくなるという恐怖と孤独に戦っているわけです。
この空間は私が唯一甘えられる場所。
日本語文章を書き出したら歯止めが効かなくなりそうな時は、更新しなかったり・・・。
蘇州の街は、街全体に水の気配。空気にも水の香りが混ざっている、そんな気がしました。
心が乾いたなと感じたら、訪ねたくなる、そんな場所でした。
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