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流されずに流れる大陸放浪娘 ~極めてプライベートなOfficial Blog~
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04.25.13:56

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  • 04/25/13:56

05.16.22:44

パキスタンの嫁。


中国と日本を結ぶ線を持つ航空会社は数あれど、
安さ爆発のダントツをいくのはパキスタン航空である。
機内に足を踏み入れた瞬間から鼻につく香辛料と独特の香水の香り。
フライトアテンダントは一様に褐色の肌に堀の深い顔。
客に至っても、半数が純パキスタン人。
鈴木からすれば中年男性は皆、ムシャラフ大統領に見える。
この機内の状況は、日本も中国も経由地に過ぎず、
出発地と到着地がイスラマバードである事からくる。
機内で飛び交う言葉は英語となんだかよく分からない言葉。
ウルドゥー語とかその手の言葉と察するも、それもなんだかよく分からない。
ちなみに鈴木のパキスタン航空使用率は高い。
初めて乗った時の、言い知れぬ恐怖はいまだに忘れないが、慣れてきても、
日本系アメリカ系中国系航空会社が空港内でも幅を利かせているのと比べ、
常に片隅に追いやられ、しかも肌の色が濃い人々が集まるパキスタン航空のカウンターは、
場違いな場所に来てしまった様な孤独感を毎度味わう。

さて、遡るは去年の夏。
日本から北京へ帰る飛行機内でのこと。
通路側の席を指定したのに、両脇をムシャラフ大統領似のパキスタン人に挟まれた鈴木。
むせ返る程のムスクの香り。
彼らは珍しそうに鈴木を眺め観察した後、質問攻撃を開始。
英語で聞かれても反射的に中国語が先に出てしまう鈴木は、こりゃ面倒な事になったと、
半ば泣きそうになった。
何故かは知らぬが、昔から褐色の肌のお国の方々にとても受けがいい鈴木。
インド調理店では、頼んでも無い料理が次々と運ばれ、店員が当店からのサービスですと、
指を指した厨房のドアからターバン巻いたインドの兄さんがウィンクして、手を振っていたりとか、その手の思い出は数知れず。
中国に来てからも彼らを惹きつける力は健在だったらしく、右隣の男性がついに、
息子の嫁にでも来ないかみたいな話しが展開された。
なんでも彼の息子は、パキスタン航空で働いてるそうで、このまま北京で降りずにイスラマバードまで行って息子に会ってくれるなら、チケットの変更などはお茶の子さいさいとの事。
うろたえるも、丁重にお断りし、連絡先だけでもとせがまれたので、メールアドレスを残し、逃げる様に北京で降りた鈴木。
それから半年、一週間に一度は必ず彼の息子からメールが届き続けている。
その名をハン・アスラム君(25)。
彼曰く、父さんが気に入った女性は未だかつて、私以外に現れておらず、その父さんが嫁にと言い張る女性とはどんな人なのか、日を追うごとに気になり、恋心に似た気持ちを抱いているそうな。
彼への返信は1カ月に一度の割合でするようにはしているが、
英語でのメールやり取りは、読むのはいいが、書くのは骨が折れる。
そろそろ彼に、素敵な女性でも現れて私への興味を無くして欲しいと願っていた矢先、
出会ってしまったのです。
私が。
つまり、彼と私が・・・。
もちろんパキスタン航空機内で。
たまげました。ええ。
ちなみにこの出会いは、彼の計画的犯行でしたが。
私が乗る予定の飛行機のフライトを調べ、シフトを友人と代わってもらったそうな。
そんな事は露ほども知らぬ鈴木。
エコノミーの自分の座席に坐ってフライトを待っていたら、
綺麗なアテンダントのお姉さんが、別の座席にご案内しますのでこちらへどうぞ。
と突然やってきた。
・・・なんで?
摩訶不思議な事もあるもんだと連れられた先はビジネス。
しかも両隣に人は乗らないので、3席自由におつかい下さいと来たもんだ。
・・・どっきり?はたまた、人違い?
とおろおろしてる間に、飛び立ったパキスタン機。
3席自由にと言われても、寝転がる訳にもいかぬし、3席占領するするほどの、
豊満なお尻を持ち合わせている訳でもない。
通り過ぎるアテンダントのパキスタン人は一様に美男美女揃い。
どちらにも目が合うたびにウィンクされる鈴木。
かといって、ウィンクし返すのも気が引けるし、第一意味不明だ。
機内食は好きなのをつまめとトレイが2つ出てきて、席移動の際に声をかけてきたお姉さんは鈴木の斜め後ろに立ち、水とコーヒーをいつでも補充できる様、スタンバイしている。
小鳥がついばんだ程度にしか食べない鈴木に悲しそうに、口に合わないかしら?などとたまに声をかけながらも、食事の間中、鈴木の水とコーヒーのカっプは2口飲んだら継ぎ足し、3口飲んだら継ぎ足しと、常に満タンの状態。
食事後、美青年アテンダントチームが1人ずつやってきて、記念写真を撮ってもいいかと聞いてくる。
この頃から、肝が据わってきた鈴木。
化粧していて良かったと思うくらいの余裕も生まれ、
皆、それぞれ自分の携帯で写真撮影。
綺麗な顔の男性にちやほやされて、状況の異様さはさておき、ご機嫌である。
歳を取ると、彼らもムシャラフ大統領みたいになってしまうのかな・・・と、
要らぬ心配をする始末。
そして最後にやって来た体格のいい、目のきりっとした一際美しい顔立ちの男性。
「初めまして。やっと会えたね。」
と握手の手を差し伸べてきた。
・・・?
・・・お?
「僕が誰だか分かる?」
・・・あ?
・・・ま、まさか。
「ハン・アスラムだよ。」
・・・。
二・・ニイハオ・・・あ、じゃなくて、ええっと、初めまして・・・。

てな訳で、対面を果たした。
全ては彼の計らいよって、奇妙な空の旅を経験した鈴木。
いつか機会があったら、パキスタンに遊びに来て下さいと言われ、
貴方なら僕の国でも立派に生きていけると太鼓判をおされ、
彼の家に来てくれるのであれば、使用人を3人は付けると約束し、
2年以内に返事が欲しいと球根じゃなくて、求婚されて別れた。

きっぱりとその意思はないと告げても、
こういう事は、貴方の家族ともよく話し合った上で、
最終的な決断をするべきと、
逆に諭された鈴木。

よく話し合ったら、もっと無理だろう・・・。
とは、彼のキラキラした目を見たら口に出せなかった。

母さん、事件です。

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ある意味玉の輿?

良いことではないですか! パキスタン航空のお坊ちゃまと出会えるなんて!我々一般庶民にはまずそんな出会いはめったにないですよ!くぅ~っ! 羨ましい限りですなぁ! このわたくし、日本にいてお金をたくさん払ってキャバクラという呑み屋さんに行ってもまったく何の出逢いもなくただの良い客と思われ笑われてるだけなのに…トホホ(;_;) その出逢いの運をわたくしにほんのちょびっとでいいから分けてくだされ。 ほいでもってもしこのわたくしがパキスタン航空を使用することがあるならばムシャラフ大統領の写真を見て~の、顔に靴墨を薄く塗り塗りし~の、御子息の彼の名前をあやかり~のヒデ・ピョスラムにし~のでパキスタン航空の美女ばかりのアテンダントからお声がかかるように努力してみせますからぁ~~~! っとそんなことを言いつつもパキスタン航空どころかパスポートがないので海外旅行には行けないのですが…   日本の国内線でパキスタン航空は運航してないのかしら?(-o-;) もしこのわたくし、海外旅行することがあればその時だけ美妃姫の兄妹ということにさせてもらい、その御子息のアブラハム?でしたっけ?…彼に、兄が海外旅行したいからパキスタン航空をタダで乗せて好きな海外に連れて行ってあげてと口添えを是非是非とも宜しくお願いいたしまする。

  • 2008年05月17日土
  • ひでぴょん
  • 編集

無題

美妃さんのお母上様へ! もし美妃さんとムシャラフ大統領似の彼と結婚させるのであれば条件のひとつとしてこのわたくしをパキスタン航空でかまわないからタダで是非是非是非乗せろと…m(_ _)m 母上様の一言、大事です。

  • 2008年05月17日土
  • ひでぴょん
  • 編集

おもろすぎ

お元気そうですね。おもろい話ですねえ。普通はオチとしては、とんでもない勘違いのぶ男が現れるはずなのに。男前ならいいじゃないですか。去年うかがったときがパキスタン航空でしたよ。あの緊張感はたまらんです。機内でもらったお手ふきをそのままポケットに入れっぱなしにしていたら、ずっとなんだか中東の香りがし続けました。

無題

いやー奇遇です。
似たような経験多いよ。
自分はお父様方にはモテるようで、
「ウチの娘をお願いします。」
みたいな話が多々あります。
ただ僕の場合は…、
相手に20代の金持ちで美女!といった、
選択肢は用意されてませんが。

しかもアピール所が、
ウチの食卓の牛肉は全て松坂牛だ!とか。
毎年京都の○○(一見お断り系)へ行くから今度娘と!とか。
兄(叔父?)が神楽坂で××(某和食系)やってるからいつでも!とか。
食いもんばっかり!!
どんだけ食道楽かと…
まぁ食道楽だけども…
心も揺れたけども…

そう。鈴木氏との相違点がもう1点。
ご本人には好かれないと言うこと!!

こちらの話はほどほどに。
本文へのコメントも書かずに長々と失念。

にしてもパキスタン航空恐るべし!!
個人情報も減ったくれもないねぇ(´・ω・`)
でもサービスはいいみたいね。
水やらコーヒーが常に満タンなんて。
氷しか入っていないもグラスも見飽きて、
こそっと自分でお茶割り作ってたりする某所とわ大違いとか!
すいませんm(__)m言い過ぎました。

オヤジが偉いか知らんけど、25才ハン君甘やかし過ぎじゃね?
ハン君。まず男だったらテメーの稼いだ金で女口説きな。
コネで搭乗調べてビジネス3席ぶち抜き、
そんな事してると碌な大人になりませんよ。
負け惜しみじゃないぞ!
ほんとに負け惜しみじゃないぞぅぅ!!

ところで鈴木さんは最近充実してらっしゃるのかな。
文章も病んだ感じが減って、軽い流れのある感じに。
すかっり日本語も上手になられてw
日本人並みですねww
日本人のフリをしていても、
パキスタンのオヤジは匂いで嗅ぎ分けたのかも。
もしかしたら毛穴から中東的な何かが分泌されているとか?
またしてもm(__)m言い過ぎました。すいません。

ハン君曰く「貴方なら僕の国でも立派に生きていける」との事。
惜しい。ハン君。残念。
正解は「貴方ならどこの国でも立派に生きていける」なんちて。

…なんか下げっ放しですいません。
次回コメントでは褒めちぎるので。でわ。

  • 2008年05月17日土
  • 靖男
  • 編集

返信

ひでぴょん様>まずパスポートを作る事から始めましょう。国籍を偽ってもすぐばれると思われます、ヒデ・ビョスラムという名前にも問題ありです。朝鮮の香りがします。

どん兵衛様>元気です。乗った経験のある人にしか分からないですよね、あの雰囲気・・・笑

靖男様>・・・私、日本人ですから!日本語は若干退化してますけれどもね・・・。
食卓を飾る肉が常に松坂牛な家にも魅かれますが、そこが家自慢のポイントとなるのかという疑問については、ここでは差し控えたいと思います・・・笑

  • 2008年05月17日土
  • 美妃
  • 編集

ざんねん

コメありがと。ざんねん、URLから直接とべないんだあれ。こんど機会があったら記事から飛べるように細工しませ。
それにしても、このブログのプロフィール欄が多少変わりましたね。
よいことです。

  • 2008年05月18日日
  • URL
  • しろっぷ
  • 編集

「やっと会えたね」って…

辻仁成かよ!(笑)

無題

おもしろいねぇ。いろいろな出会いがあるねぇ。
人生、いろんな出会いをしたほうが勝ちだね。結婚するかどうかは、別問題ですが。

ちなみに、イスラム教ですから第二婦人なんてこともあります。十分注意してねwww

  • 2008年05月21日水
  • 大阪のドラえもん
  • 編集
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